当計画地は大阪の古くからのベッドタウンであり、マンション建設ラッシュに湧く一方で老齢化が進み、デイサービスの激戦区となっています。
事務棟に付属する、常駐管理人のいる研修用宿泊施設をコンバージョンしたもの(改修工事/用途変更Conversionに詳細UP)で、1階をエントランスホール、2階を損保会社の4拠点目となるデイサービス施設の「ドゥライフ茨木」、3階を事務室と介護研修センター、そして屋上を緑化してウッドデッキを設けました。
1.エントランス
ピロティ下の駐車場に送迎用のエントランスと住宅街側に来客用のメインエントランスを新設し、施設の顔づくりを計りました。
2.エントランスホール
この施設への印象を最初に決定づける場であり、送迎の際に一時休憩して頂く場であることも考え、事務所ビルの導入部に対して住居としてのイメージ転換を計るデザインとしました。
3.デイサービスの居住空間
食事ゾーンとレクリエーションゾーンの床材を変えずに居住性を高める為、タイルカーペットを敷き込み、各ゾーンでパターン柄をデザインしました。天井は1/2ボールトを繰り返すことで、宿泊施設としての階高を補い、豊かで温もりあるインテリアを計画しました。
4.デイサービスとしての設備
浴室は和風ヒノキ風呂と洋風UBの2種類を採用し、脱衣室と介助用トイレの天井には輻射式暖房パネルを設置しました。また、女性の身だしなみの為、脱衣室脇にパウダーコーナーを設けました。
5.介護研修センター
3階は事務室と研修兼実習室、ベッド等の介護用品を収納する倉庫等があり、一般の人を対象とした介護研修が行われ、NPOの利用も見込まれています。
6.屋上緑化
デイサービスを訪れる人々の憩いの場、研修での息抜きの場、近隣の人々との交歓の場になるようにと格子で囲まれたウッドデッキの周辺を手で触れる緑を植え、片隅に水場を設けました。更に、屋上に広がる緑を眺められる緑化として、ワイヤー手摺をデザインしました。
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